
5月28日(木)、九州産業大学アート&デザイン研究センターは九州日仏学館(アンスティチュ・フランセ九州)との共催で、フランス人アーティストのセバスチャン・デスプラ氏を招いた講演会を開催しました。
デスプラ氏は、フランス出身のグラフィックデザイナー、編集者、版画家であり、版画と印刷芸術を基軸に、アーティストブックの出版や現代版画の制作を通じて国際的に活動しています。
今回の講演会では、自身の出版・版画・デザインを横断する活動の紹介とともに、「本」というメディアを単なる情報伝達の手段ではなく、表現や実験の場として捉える考え方について語りました。2021年に京都のヴィラ九条山に滞在中、日本の伝統印刷技法について研究を行った経験を基に、木版画、特に木版水印刷などの伝統技法についても触れ、日本の歴史ある技術を現代的に再解釈する実践法やアナログとデジタルを横断する制作手法について紹介。 さらに、制作においては、和紙をはじめとした自然素材や100%自然由来の塗料を使用するなど、健康や環境への配慮を重視していることにも言及し、素材の選択そのものが現代の表現活動における重要なテーマであると語りました。
講演後の質疑応答では、学生だけでなく教員からも多くの質問が寄せられ、制作プロセスや印刷技法、アーティストとのコラボレーションに対する考え方などについて活発な意見交換が行われました。 講演会の最後にデスプラ氏は自身の経験を交えながら「興味を持った分野には、実際に飛び込んでみてほしい。現場に関わることで人とのつながりが広がり、新たな活動や展開につながっていきます」と学生へメッセージを贈りました。
【アート&デザイン研究センター】




