
1月27日(火)、理工学部情報科学科3年生の科目「プロジェクトデザイン管理」を履修する学生が、SCSK九州株式会社本社(福岡市博多区)にて最終成果発表会を行いました。
本発表会は、SCSK九州と本学が2004年から取り組む産学連携PBL(課題解決型学習)「プロジェクトベース設計演習」の一環として実施したものです。20年以上続く本プロジェクトでは、同社エンジニアが約4ケ月間にわたり学生と伴走し、実務に近い形で仕様検討から開発、レビュー、デモまでを行います。
今回は、全7チーム(受講生49名)の中から選抜された2チーム(14名)が招待されました。各チームは、授業用に準備されたクライアントによる受注依頼を元に、開発したシステムについて同社社員へ向けてプレゼンテーションを行いました。
組み込みシステムに取り組んだチーム「KYOSO」は、「さんQサンタ」システムを開発。クリスマスをテーマに、ロボットが走行中に取得したポイントに応じて楽曲が切り替わる仕組みで、ETロボコン車体を用いたデモンストレーションを実施しました。学生たちは、要件定義から実装、納品までの一連のプロセスを経験し実践的な学びを深める一方、スケジュール遅延や打合せ回数増加に伴う人件費・交通費の予算超過、情報共有の不足など、プロジェクト運営の難しさも実感したと振り返りました。
リーダーの甫守亮輔さん(純真高校)は「半年間のプロジェクトをまとめでいく中で、意見の衝突やレビュー対応、メンバーへの指示出しなど大変なことも多くありましたが、その分大きなやりがいを感じています」と語りました。
Web開発を行ったチーム「グルメ調査隊」は、飲食店検索サイト「ジャングルメ」を開発し、利用者と飲食店双方にとって使いやすいデザインや機能を重視したUI設計が高く評価されました。
リーダーの井上恭成さん(下松高校)は、「作業量の平準化に苦労しましたが、クラウドを活用してチームの作業を整理しながらまとめていきました。チームをまとめる大変さを実感すると同時に自身の成長を感じています」と振り返りました。
講評では、SCSK株式会社 九州プロダクト・サービス事業本部部長の熊谷孔司氏より「PBLの学びがしっかり実践できており、知識・コミュニケーション・プレゼンテーションの多くを身につけていました。今後のさらなる成長に期待しています」と評価されました。最後に、SCSK九州株式会社ITサービス事業本部本部長の小林健一氏から「本取り組みは毎年進化しており、今年はAI講座が加わるなど発展を続けています。企業側のスキルアップにもつながる双方向のプロジェクトは、非常に有意義な取り組みです」と展望が寄せられました。
本PBLは、経済産業省「社会人基礎力を育成する授業30選」(2013年)にも選出された取り組みであり、学生の実践力育成と地域の人材輩出に貢献しています。本学は今後も、産学連携による学びの充実を図り、学生が社会で活躍する力を育む教育活動を推進してまいります。
【情報科学科】




