
11月20日(木)、横浜市で開催されたETロボコン2025チャンピオンシップ大会(フィジカル部門・アドバンストクラス)において、理工学部のチーム「SELENE」が競技優勝し、日本一となりました。高度な設計力と制御技術が求められる難関クラスで、九州地区予選から注目を集め、期待に応える結果となりました。
ETロボコンは、組込みシステム技術の教育・普及を目的とした全国規模の競技会で、大学生チームに加え、企業のエンジニアチームも参加するハイレベルな舞台です。走行ロボットの設計・制御を競う本大会は、実践的な開発力を試す場として、産学双方から注目されています。
特にアドバンストクラスは、複雑な走行コースに加え、モデルベース開発や高度なアルゴリズム設計、さらにAIを活用した機械学習による最適化が必須となる最難関カテゴリー。参加チームには、精密な走行制御、戦略的なモデル設計、そして限られた時間での高度なチューニングが求められます。企業チームとの競争は学生にとって大きな挑戦であり、技術力と創造力の総合力が試されます。
今回、「SELENE」は、このような高いハードルを乗り越え、圧倒的なスコアをマーク。企業チームを含む強豪を退け、チャンピオンシップ大会での競技優勝を果たしました。
アドバンストクラスメンバーで情報科学科4年の鎌田海渡さん(大社高校)は、「大会前にしっかりと準備を積み重ねてきました。昨年は叶わなかった優勝を手にすることができ、思わずガッツポーズが飛び出しました。本当に嬉しかったです!」と喜びを語りました。
また、KSUプロジェクト型教育としてETロボコンの指導を行っている理工学部情報科学科の澤田直教授と安武芳紘教授は「70~90ポイントが一般的な競技優勝スコアのなか、ベストリザルトが103.1ポイントという結果に、代々学生たちと積み上げてきた頑張りが数値となって成果となり、嬉しい限りです。」と話します。
本学では、今後も学生の技術力向上と実践的な学びを支援し、次世代のエンジニア育成に取り組んでいきます。

【情報科学科】




