
6月8日、国際文化学部国際文化学科秋保さやか講師と河野久非常勤講師が担当する「NPO・NGO論」において、NS International Development Consultingの坂元紀子氏を講師に迎え、同氏が駐在するモロッコ王国からオンラインによる特別講義を実施しました。
坂元氏は、UNICEF(国連児童基金)、JICA、EU(欧州連合)、世界銀行などの国際事業に携わり、市民社会組織(CSO:Civil Society Organization)と連携しながら幅広く活動しています。今回の講義では、受講学生がこれまで学んできたNPO・NGOやCSOに関する理論を踏まえ、国際機関とCSOがどのように協働し、地域課題の解決に取り組んでいるのかを、実際の事例を通して学びました。
また、政府、国際機関、NPO・NGO、地域社会など、多様な主体がそれぞれの強みを生かし連携する重要性を確認した後、UNICEF・世界銀行のプロジェクトを題材に、国際機関と現地CSOとの協働について理解を深めました。
UNICEFの事例では、「児童の権利に関する条約」に基づく出生登録の取り組みを紹介し、子どもの権利を守るためには、行政と地域住民をつなぐCSOの役割が重要であることを学びました。また、世界銀行の西アフリカにおける貿易促進プロジェクトでは、国境を越えて小規模な商取引に従事する女性たちが直面する制度的・社会的課題に対し、現地CSOが政府や国際機関と地域社会をつなぐ重要な役割を担うことが紹介されました。
講義後半は、上述の事例をもとに、「なぜ国際機関はCSOと協働する必要があるのか」「政府や国際機関だけでは対応が難しい点は何か」「CSOとの連携にはどのような意義や課題があるのか」などをテーマにしたグループディスカッションを実施。各グループの発表後、坂元氏が実務経験を踏まえた講評を行い、学生たちは国際協力の現場における協働の意義への理解を深めました。
今回の特別講義を通して、学生たちは授業で学んだNPO・NGO論の理論を、国際協力の実務事例と結びつけながら、多様な主体が協働して社会課題の解決に取り組む意義を具体的に学びました。理論と実践を往還する学びを通して、国際協力を多角的に捉える視点を養う貴重な機会となりました。
【国際文化学科】




