
12月11日(木)、国際文化学部はアドバンストプログラムで実施している未来の英語教員育成プログラム「教育リーダーシップアカデミー」の一環として、言語学を専門とする九州大学名誉教授稲田俊明氏の特別講演会を実施しました。
「英語教育に役立つ言語研究の知見」をテーマにした同講演会には国際文化学部の学生51名が参加しました。
講演は言語学者の名言を用いた英語学の学び方に始まり、日本語と英語の文法的な違いや話し手と聞き手の共通理解上に成り立つ言外の意味、さらに生成AIを活用した学習法や利用にあたっての注意点などについて、さまざまな例を交えた話がありました。
また、例文がどんな場面で使われているか学生同士で考えるグループワークも行われ、学生たちが活発に意見を出し合う姿が見られました。
稲田氏は「何のために英語を勉強するのかしっかり目的意識を持つことに加え、授業以外で英語を使う機会を増やすことが大切です。そして、教師を目指す学生さんには、自分の教え子の頑張りを結果だけで評価するのではなく、努力した過程をしっかり認められる教師になってほしいと思います」と述べました。
同講演に参加した国際文化学科3年吉田華さん(南筑高校)は「言語の認識メカニズムや生成AIの仕組みに関する内容が特に印象に残りました。日本に根づいた婉曲的な表現文化が思い起こされ、言語にはその背景となる文化が深く表れるのだと改めて感じました。また、自身が研究しているチャンク※の活用についても、理解のプロセスをより多角的に捉える必要があると感じ、研究の方向性を見つめ直す良い機会となりました」と語りました。
※単語の羅列ではなく「意味を持つ一つのまとまり」として認識されるフレーズや表現。




