
3月7日(土)、本学で開催された「令和7年度土木学会西部支部研究発表会」において、建築都市工学部都市デザイン工学科4年の江見朝咲さん(岡山工業高校)と佐藤智也さん(糸島高校)が、それぞれ優秀講演賞を受賞しました。
江見さんの研究テーマは「3D都市モデルを活用したグリーンインフラ導入による内水氾濫低減効果の可視化」。都市部で頻発する水害への対策として注目される「雨庭」を土台に、福岡市樋井川流域を対象とした雨庭導入による浸水抑制効果のシミュレーションを実施し、3D都市モデル(PLATEAU)を活用した詳細な評価結果について発表しました。
また、佐藤さんは「UAV航空写真を用いた機械学習による汎用干潟底質判別モデルの高精度化」を研究テーマに、UAV(ドローン)で撮影した航空写真と機械学習(CNNプログラム)を用いて、干潟の底質(砂・泥など)を自動判別する手法の精度向上を目的とした研究成果について発表しました。
江見さんは「1年次の授業で『雨庭』を知って以来、その魅力に惹かれ、一貫して学びを深めてきました。その良さを伝えるだけでなく、実際にどの程度の規模で効果を発揮するのかを客観的に明らかにしたいと考え、本研究に取り組みました。成果はまだ土台の段階ですが、小規模な対策が持つ確かな効果を数値として示し、評価していただけたことを大変嬉しく思います」と入賞についてコメント。
佐藤さんは「研究の日々を振り返ると困難なこともありましたが、その過程も含めて非常に楽しく、貴重で重要な経験であったと感じています。このような結果を得ることができたのは、担当教授である伊豫岡先生をはじめ、研究室のメンバーや家族、関係者の皆様の支えがあったからこそだと感じています。卒業後も学び続ける姿勢を大切にし、機会を逃さず挑戦しながら、尊敬する中村哲医師のような、『一隅を照らす』ことができる土木技術者として成長していきたいです」と入賞の感想を述べました。
なお、お二人は、雨庭について学びその普及を目的とした教員と学生の研究グループ「あめにわがかり」の立ち上げに携わったオリジナルメンバーであり、1年次から一貫してグリーンインフラの普及や応用的な生態学の研究に注力してきました。4年間の集大成ともいえる研究成果が学会の場でも高く評価される結果となりました。

※『雨庭』について:研究最前線山下三平教授
【都市デザイン工学科】



