
10月21日(火)、本学柿右衛門様式窯※で通算73回目の窯開きを行い、芸術学部生活環境デザイン学科の学生作品など、約500点を窯から取り出しました。今回は、9 月10 日(水)に本学で開催した公開講座「はじめての陶芸体験教室」に参加した地域の方々の作品も含まれています。
芸術学部生活環境デザイン学科髙森誠司教授指導の元、10 月 15 日(水)から 16 日(木)にかけて学生が夜通し交代で薪を燃やし続け、窯の最高温度は1,20度に達します。5日後の余熱が残る中、窯から取り出した作品は、大皿や湯飲みに加えて猫や魚を模したオブジェなどユニークな作品も多く含まれており、焼き上がった作品を確認する学生たちの満足気な様子がとても印象的でした。また、今回制作された作品の一部は11月1日(土)から開催される学園祭(香椎祭)で販売されます。
窯開きには、体験教室に参加した地域の方も見学に訪れ「初めての陶芸体験教室で、とても楽しく参加できました。自分の手で作った作品が窯から取り出される瞬間は、少し感動しました」「念願の陶芸体験の参加でき、先生も学生さんも優しく、すごく良い時間になりました」と話します。当日は、地域住民の方が窯の仕組みや作品について学生へ熱心に質問する場面も見られました。
柿右衛門様式窯の傍らに、有田の同窯から植樹された柿の実も少し色付き始め、心地よい風とともに地域住民の方と秋が感じられる窯開きとなりました。
※本学キャンパス内にある柿右衛門様式窯は、2000 年 10 月、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門様式窯を踏襲して設計された登り窯と単窯の機能をあわせもつ薪窯で、柿右衛門窯(佐賀県西松浦郡有田町)以外では本学のみが有するものです。


【生活環境デザイン学科、産学共創・研究推進本部】




