本田研究室で高校生が探究学習を実施

 10月9日(木)、地域共創学部観光学科本田正明准教授の研究室に、福島県立福島高校の2年生5名が研修旅行で来訪し、景観づくりの視点から福島駅周辺の活性化を考える探究学習を行いました。

 今回のテーマは「景観とまちづくり」。景観とは単なる「景色」ではなく「風景を整えるための人間のルールである」という視点から、若者が訪れたくなるような元気なまちづくりについて考察しました。

 本田准教授は、景観保存と地域活性化の好事例として、福島県の大内宿、新潟県村上市、熊本県の黒川温泉、大分県の湯布院、福岡県糸島市を紹介。「街が観光でしか成り立たない環境になると、地域の暮らしが維持できなくなってしまう。それは避けた方が良い」と助言し、観光と生活のバランスを考える重要性について解説しました。

 生徒たちは今回の探求学習を通じて、福島市の新たな魅力を自らの手で創り出していく必要性を感じるとともに、地域のことをもっと深く学びたいという意欲を高めました。そして「まちづくりは一気に変えれば良いということではなく小さな変化を積み重ねて徐々に受け入れられていくもの。という新たな視点も芽生えました。また、景観の定義を知ったことで、福島らしさを象徴する『緑』をどう生かしていくかという課題にも目を向けるきっかけが生まれました」と話しました。

 今回の探求学習は、地域の未来を担う視点を育む貴重な学びの機会となりました。

【観光学科】

 

 

地域共創学部のトップページへ