JICA国際協力専門員から学ぶ- 経済指標とAIで考える国際協力

 10月5日(月)、国際文化学部国際文化学科の秋保さやか講師、河野久非常勤講師が担当する「国際協力論」において、独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力専門員(金融)およびNPO法人まなびAIコネクト理事の川畑博司氏を講師に迎え「経済開発―経済指標を読み解く―」をテーマとする特別講義を実施しました。

 講義では、GDP(国内総生産)や物価上昇などの経済指標を題材に、国際協力の現場でどのようにデータが活用されているのかについて学びました。川畑氏は、各国の中央銀行などで金融・財政分野の支援に携わってきた経験をもとに、「経済指標を読む際には数字だけを見るのではなく、その背景にある人口や物価、為替などさまざまな要素を踏まえて考える必要がある」と説明しました。講義後には、日本人学生と留学生による混成グループでワークを実施。「就職先を選ぶ際に重視すること」をテーマに意見交換を行いました。初任給や平均年収など数値で表せる要素に加え、働きやすさや企業イメージといった数値化しにくい要素についても議論し、一つの事象に対して多様な見方があることを学びました。

 後半では、川畑氏が携わったカンボジア国立銀行でのプロジェクトを事例に、国際協力の現場におけるAI活用について紹介。同プロジェクトでは、政府預金や流通現金の変化をAIで予測し、その結果を政策判断に活用できるか検証した取り組みについて説明がありました。

 学生からは「予測困難な出来事が発生した場合でもAIは対応できるのか」「AIの予測が外れた際には人の判断が必要ではないか」といった質問が寄せられ、AIの可能性と限界について活発な意見交換が行われました。

 今回の特別講義を通して学生たちは、経済指標を単なる数字として捉えるのではなく、その意味や背景を読み解く視点を学ぶとともに、国際協力の現場で進むAI活用について理解を深めました。また、データと人の判断を組み合わせながら社会課題の解決に取り組む重要性について考える貴重な機会となりました。

【国際文化学科】

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