
7月31日(金)、スズキ株式会社本社(静岡県浜松市)にて、芸術学部生活環境デザイン学科の清水稔教授研究室が、同社との委託研究プロジェクトの成果発表会を行いました。
昨年度に続き実施した本プロジェクトは、「あったらいいなスズキ〇〇」をキーワードに、2040年のモビリティがもたらす新たな体験価値について、社会環境や人々の価値観の変化を起点に未来のモビリティのあり方を考察するものです。プロジェクトには2~3年生の学生14人が参加し、2040年を想定した7つのデザイン案を制作しました。
今年度は、テクノロジーの進化だけでなく、人々のライフスタイルや価値観、社会との関わり方がどのように変化していくのかを考察し、その変化に寄り添う新たなモビリティ体験を提案しました。アイデア創出の過程では、未来の生活シーンや利用者の行動を丁寧に分析し「移動」という行為にとどまらない新たな体験価値をデザインへと落とし込みました。
また、3DCGによるデジタルモデリングやレンダリング表現をさらに高度化し、クレーモデルを用いた実寸感のある造形検討にも力を入れました。デジタルによる精密な可視化と手作業による感覚的な検証を組み合わせることで、未来のモビリティを多角的に検証するデザインプロセスを実践しました。
こうしたデジタルとアナログを往復するデザインプロセスは、企業で実践されている製品開発にも通じる貴重な学びの機会となっています。実際の自動車企業と連携したモビリティデザイン教育として、学生たちはアイデア創出からデジタル表現、クレーモデル制作、プレゼンテーションまでの一連のプロセスを経験し、実践的なデザインスキルを段階的に高めています。
さらに、同社で活躍する本学科卒業生から、企業で培ったデザイン技術や知識について話を聞く機会も設けられました。卒業生から在学生へ経験をつなぐ交流は、学生たちのキャリア意識やデザインへのモチベーション向上にもつながりました。
同学科では、自動車メーカーをはじめとする多くの企業へモビリティデザインを学んだ人材を輩出しています。今後も産学連携による実践的な学びを通じて、未来のモビリティを構想し、社会で活躍できるデザイナーの育成を目指していきます。
「あったらいいな〇〇スズキ」プロジェクトメンバー
2年:石本梁高さん(青豊高校)、黒木瑠真さん(筑陽学園高校)、谷口にこさん(広島県瀬戸内高校)、堀川恭雅さん(首里東高校)、結城 史花さん(日田高校)
3年:局光希さん(九州産業大学付属九州高校)、平野公誠さん(伊万里高校)、松浦凰介さん(九州産業大学付属九州高校)、村田和寿さん(熊本工業高校)、野々下舞南さん(鶴崎工業高校)、福田日香里さん(九州国際大学付属高校)、丸山泰典さん(戸畑高校)
プロジェクトリーダー:3年 岩田倖祈さん(筑前高校)


【生活環境デザイン学科】




