メディア芸術専攻で特別講義アニメーション表現の可能性を探究

 芸術学部芸術表現学科メディア芸術専攻は、9月25日(金)・26日(土)の2日間本学で、アニメーション作家でStudio koma_gori代表の葭原武蔵氏を招き、ストップモーション(コマ撮り)アニメーションをテーマとした特別講義を実施しました。

 本講義は、アニメーション制作に必要な技術の修得だけでなく、「何を見るのか」「何を発見するのか」「それをどのように表現するのか」といった芸術的な視点の育成を目的に開催。学生たちは、講義と実践を通してアニメーション表現の可能性について学びました。

 初日は、ストップモーションアニメーションの歴史や代表作品についての講義が行われました。人形や紙、粘土、実写空間など、多様な素材や技法を用いたアニメーション表現について学びながら、素材の質感や空間、光、カメラワーク、動きといった要素が作品表現にどのように結びつくのかを考察。また、作品制作においては、素材との対話や作者と空間との関係性を表現へ取り込む視点の重要性についても紹介されました。

 2日目は、「紙から始まる立体表現」をテーマに制作ワークショップを実施。学生たちは一枚の紙を丁寧に観察し、折り目や皺の中からそれぞれの発見や着想を見出し、それを生かすためのカメラアングルや照明、動きを工夫しながらコマ撮りアニメーションを制作しました。また、カメラ・オブスクラ※を活用した実習も行い、映像表現の原理について体験的に学びました。

 講義の最後には作品の上映会と講評会を実施。学生たちは互いの作品を鑑賞しながら意見を交わし、多様な視点や表現方法に触れることで、創作活動への理解をさらに深めました。

 メディア芸術専攻では、撮影や編集、アニメーション制作などの専門技術に加え、観察と発見を通して表現へと昇華させる芸術的な思考力を重視しています。今回の特別講義は、「技術を学ぶ」「観察する」「考える」「表現する」「作品として完成させる」という創作のプロセスを実践的に体験する貴重な機会となりました。

※現代のカメラの原型となった光学装置

【芸術表現学科】

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